[自作PC] パーツ選択 理系大学院生が研究や趣味のために最高のパソコンのパーツを選びます

電子工作

みなさん,こんにちは
おかしょです.

私は現在大学院に通っていて,研究成果を海外で発表したり趣味で3DのCGを作ったりCADでロボットの設計を行ったりしています.

これまでは6年ほど前に購入したDellのデスクトップパソコンを家では使用していました.

研究では数値シミュレーションを主に行っていて,パソコンに対して不満はあまりありませんでした.

ただ,6年近くも使用しているとパソコンの起動が遅くなったり,すぐにフリーズしてしまったりと不具合が出てきました.さらに,最近はBlenderと言うソフトを使ってCGでアニメーションの作成もするようになったのでパソコンを新しくすることにしました.

この記事ではそのパソコンのパーツ選択について解説しています.

この記事を読むと以下のようなことがわかる・できるようになります.

  • 自作PCを作ろうと思ったきっかけ
  • PCに求める性能
  • 自作PCのパーツ選択

 

自作PCを作ろうと思ったきっかけ

自作PCを作ろうと思ったきっかけは,CGアニメーションを作りたいからです.

現在(2020年10月)はこのブログしかやっていませんが,今後はYouTubeも開始しようと思っています.

そこで,顔出しはしたくないですが声ぐらいは入れた方が動画に説得力が出ると思うので,自分の声だけ動画に入れたいと考えています.

しかし,ただ声を入れるだけでは面白くないので声に合わせて動くアニメーションを入れたいと思いました.

そこで思いついたのが,アイアンマンやアベンジャーズで登場する「ジャービス」です.ジャービスは途中から肉体を手に入れますが,最初はただのAIでした.普段はどこからともなく声が聞こえるだけですが,アベンジャーズの「エイジ・オブ・ウルトロン」ではウルトロンがまだデータでしかなかった時にジャービスと会話をするシーンがあります.

そこではジャービスは青白い稲妻が球状になったようなかたちで表現されています.

これをCGアニメーションで作りたいと考えています.

これを作るために使用するソフトは無料で使用できる「Blender」です.(Blenderのインストール方法はこちら

しかし,このBlenderはアニメーションを作ろうと思うとある程度の性能を持ったグラフィックボードが必要になります.

グラフィックボードは近年,性能が非常に上がりましたが,私が現在使用しているPCは6年前のものなのでグラフィックボードの性能も低いです.そのため,アニメーションを作るには性能が十分ではありません.

そこで,十分な性能を持ったグラフィックボードを搭載したPCを作ろうと思いました.

 

現在使用しているPCの性能

私が使用しているパソコンはDellのXPS 8700というものを使用しています.

\begin{array}{cc}
\hline
CPU& Intel\ Core\ i7-4790 \\
\hline
GPU & GeForce\ GT\ 720 \\
\hline
メモリ & 8\ GB \\
\hline
HDD & 1\ TB \\
\hline
\end{array}

 

PCに求める性能

これまで使用してきたPCは起動が遅い・グラフィックボードが古い・フリーズするなどの問題がありました.

そこで,メモリの容量を増やし,グラフィックボードはできるだけ高性能にすることにします.

各ソフトで必要なスペックを見てメモリの容量などを決めた方が必要十分で節約して自作PCを作ることも可能です.

しかし,今回のように突然CDアニメーションを作りたくなったりしてパソコンの機能に不満を持つ可能性があります.

そのようなことが起こらないように,スペックは十分以上なものを考えてパーツを選んでいきます.

 

パーツの選択

それでは,ここから私が選んだパーツをご紹介していきます.

CPU

まずはパソコンの脳とも言われるCPUです.

DPUは現在はintelAMDの2択と言われています.

以前まではCPUと言えばintelの独占状態ですが,最近はAMDのRyzenがintelに追い付き追い越すほどの勢いがあります.

両者の選択は総合的な性能面で見ればRyzenの方が上なのですが,ゲームをメインで行いたい方はintelの方がやや性能は上です.

詳しいことは他のブログやサイトで解説しているので,そちらを参考にしてください.

パソコンについて詳しくない私はそれらのサイトを読んでもよくわかりませんでしたが,私のようなゲームをしない人は総合性能で見てAMDのRyzenの方が良いようです.

そして重要になるのはRyzenのどれを選択するかです.

Ryzenは現在,5・7・9が発売されています.そんなにゲームや重たいソフトを使う予定がない方はRyzen 5でも十分で,少し重たいソフトを使ったりクリエータの方はRyzen 7を購入した方が良いようです.

なので,私もRyzen 7で十分だと思いましたが,先程も述べたように十分以上の性能でパソコンを作りたいので最新のRyzen 9 3900Xを購入することにしました.

価格はだいたい6万円ほどでした.

 

GPU

次はグラフィックボードです.

これは映像の出力を行うパーツで,CPUにintelを選んだ場合はほとんどすべてGPUが内蔵されています.内蔵されている場合はGPUは無くても動かすことはできます.ただ,内蔵されていないものもあるので注意してください.

しかし,CPUにAMDのRyzenを選択した場合はGPUが内蔵されていないものがほとんどなのでGPUは必須となります.

今回は高性能なGPUが欲しいので,もともと購入するつもりではありましたが

さて,GPUはCPUとは違いさまざまなものがありますが,今回はASRock AMD Radeon RX5700XTを購入しました.価格は4万3千円でした.

これを選んだ理由はコスパが非常に良いからです.

このGPUよりも性能が良いものはありますが,これよりも性能が良いGPUは価格が+3万円程します.私の場合はPCゲームを今後も絶対にすることはないので,これ以上の性能は必要にならないのでこれを選びました.

 

マザーボード

CPUとGPUが決まるとおのずと選択肢が狭まるのがマザーボードです.

マザーボードによって対応しているCPUが異なるので,マザーボードがCPUに対応しているのかをしっかり確認しなければなりません.

また,マザーボードにGPUを接続できるのかも確認する必要があります.

GPUの接続端子には種類があり,マザーボードによっては接続できないことがあるので注意しましょう.

また,パソコンの全体的なサイズもマザーボードによって決まります.

マザーボードは特に性能で選ぶものではなく,価格や見た目で選ぶ方が多いです.ゲームをやっている方はパソコンのケースにガラスのものを選択してパソコン内部を見えるようにしています.このような方の場合はマザーボードの光り方やデザインにこだわって決めます.

私の場合はデザインにこだわりはないので,wi-fiやBluetoothが搭載されているかどうかで選びました.

マザーボードによってはwi-fiやBluetoothが搭載されておらず,必要な場合は別でパーツを購入しなければなりません.私はそのようなパーツの購入が面倒だったため,ASRock X570 Taichiを購入しました.価格は3万5千円でした.

 

メインストレージ

メインストレージとは,データを保存する場所のことを言います.ここにはwindowsなどのOSのデータも保存されるので,十分な容量とデータの読み書きがすぐにできるスピードが求められます.

HDDとSSDがありますが,メインストレージにはSSDを選択することが当たり前となっています.

SSDはHDDよりも価格が高いですが,圧倒的にスピードが速いのでSSDが主流となりました.とは言っても,価格で言えばHDDの方が安いのでサブストレージとしてはHDDを選択する人が多いです.

SSDにはさまざまな種類があり,特に2.5インチタイプのものとm.2というタイプのものがあります.

2.5インチタイプのものはケーブルを使用してマザーボードと接続するのに対して,m.2タイプはマザーボードに直接取り付けます.

そのため,省スペースで取り付けることができ,通信速度も2.5インチのものよりも早いです.

ただ,大容量のデータのやり取りをするときはm.2の方が早いですが微々たるものです.それにスペースに関しても,デスクトップの場合はスペースが十分に用意されるので2.5インチタイプでも問題ありません.

さらに価格もm.2タイプは2.5インチタイプの2倍ほどの価格なので,私は2.5インチタイプのものを選ぶことにしました.

それでもm.2タイプのものが欲しい方はマザーボードが対応しているのか注意してください.

マザーボードによってはm.2タイプに対応していないことがあるので,それをしっかりと確認してから購入するようにしてください.

私はCrucial SSD 1000GB MX500を購入しました.価格は1万2千円でした.

 

メモリ

メモリとは実行中のソフトやアプリのデータを一時的に保存する場所のことで,よくこのメモリの容量が多いことを勉強机が広いことにたとえられます.

勉強机が広いとさまざまなことを同時にすることが可能になります.それと同じで,メモリの容量が多いと,複数のソフトを同時に動かすことができるようになります.

私は研究で複数のソフトを同時に使用することが非常に多いので,このメモリの容量は32GBにします.

これまでは8GBだったので大きく変わるはずです.

さて,メモリの選び方ですがこれは特にこだわる必要はありません.

ただ,一つだけ注意する必要があるのはマザーボードとの対応です.メモリやマザーボードによっては対応していないものもあるので,注意して選択してください.

私選んだX570 Taichiと言うマザーボードはDDR4 SDRAMに対応しているので,そのメモリを探しPATRIOT Viper Elite DDR4 2666MHz 16GB×2を購入しました.価格は1万3千円でした.

 

CPUクーラー

CPUは使用していると高温を発します.高温状態のまま使用を続けるとCPUが故障する原因にもなるので冷やすためにクーラーを取り付けます.

CPUクーラーは空冷と水冷のものがありますが,空冷が一般的です.

また,CPUにintelのものを選択した場合はCPUクーラーが付属していないことが多いですが,AMDのRyzenを選択するとCPUクーラーが付属しています.(付属していないものもあります)

付属しているものだと不十分なこともあるようですが,Ryzenに付属しているクーラーは高性能と言うほどではないが,十分なものではあるようなのでCPUクーラーは付属のものを使用します.

 

電源

電源は説明する必要もないかもしれませんが,これがないとPCを動かすことができません.

こちらもメモリと同様でこだわる必要はありませんが,安定した電力を供給するためにはワット数に注目して選びましょう.

また,私が選択したグラフィックボードのRX5700XTは推奨電源が600Wとなっているので,そちらも参考にしてもいいともいます.

私は電源に80PLUS GOLD取得 ATX電源 750W(プラグインタイプ)を購入しました.価格は1万円でした.

 

サブストレージ

このサブストレージは最初から購入する必要はありません.パソコンを使用していてデータが足りなくなったら購入すれば良いと思います.

もし,メインストレージの容量に不安がある場合や,SSDをメインメモリに選択したけど高くて大きい容量のものを購入できなかった方はサブストレージにはHDDを選択すると良いです.

こだわる必要はありませんが,私はSeagate BarraCuda 3.5インチ 6TB 内蔵ハードディスク HDDを購入しました.価格は6TBで1万円でした.

 

PCケース

PCケースはパーツがむき出しにならないように保護するためのもので,保護することができればどのようなものでも構いません.

中にはPCケースをガスコンロで作った方などもいるようです.

ただ,このようにPCケースそのものを自作する方は排熱に注意してください.

CPUでも述べましたが,パソコンは使用していると熱を発するので冷やす必要があります.CPUクーラーを取り付けても,その熱が逃げる場所がなければ意味がありません.

なので,ケースを自作したい方は排熱の流れに注意してくケースを作るようにしてください.

普通に既製品のケースで言い方は好みのケースを購入しましょう.

一つだけ注意すべきはサイズです.

マザーボードのサイズに対応したケースを選ばなければ,ケースにマザーボードを取り付けることができないので気を付けてください.

パソコン内部のLEDを見せたい方は側面がガラスのものもあります.

私はパソコンが光っていると集中が切れるので,ガラス張りじゃないものにしました.(LEDを光らないようにすることもできるので,ガラス張りでも大丈夫です)

私はFractal Design Define 7 Blackを購入しました.価格は2万2千円です.

 

モニター

初めてデスクトップPCを作る方はモニターも準備する必要があります.

私は自作するのは初めてですが,モニターは現在使用しているものがあるので必要ありません.

なので,今回はモニターは購入しませんでした.

 

OS

最後にパソコンのOSです.

OSにはwindowsやMac,Linuxなどがありますが,windows 10を購入しました.価格は1万7千円でした.

自作PCでMacにするというのは現状できないようです.ただ,Linuxの場合は無料で配布されているので可能なようです.

 

自作PCの総費用

今回の自作PCのパーツ選択は価格よりも性能重視で行いました.

そのため,性能はかなりいいパソコンになると思います.

上記でパーツの価格を記載しましたが,それはだいたいの値段になります.

PCパーツは価格の変動が大きいため,だいたいの値段を書きました.

現時点(2020年10月)に以上のようなパーツを購入した場合,総額で22万5千円となりました.

しかし,この金額にはモニターが含まれていません.なので,モニターも購入した場合はもう少し金額は高くなります.

 

まとめ

この記事では私がPCを自作するうえで選択したパーツの紹介をしました.

私はゲームはしませんが,これだけの性能があればゲームも十分にできると思います.

また,私のように研究やクリエータとして使用する方にとっては十分すぎる性能なので,価格はもっと抑えることも可能です.

これからPCを自作しようと考えている方の参考になれば幸いです.

 

続けて読む

以下の記事では,この記事で紹介したパーツを組み立てる方法を解説しています.ぜひ自作する際の参考にしてください.

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それでは最後まで読んでいただきありがとうございました.

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