みなさん,こんにちは
おかしょです.
理系大学院生が研究や趣味のために必要な最高のPCを作るために始めたこのプロジェクト
この記事では,購入したパーツを使用して組み立てる方法を解説しています.
いろいろな方が自作PCの組み立て方を解説してくれていますが,購入したパーツが違ったりするとケーブルの接続をどこに繋げば良いのかなどがわからなくなることがあります.
そこで,私が購入したパーツの場合はどのように組み立てれば,自作PCを完成させることができるのかを最初から最後まですべて解説したいと思います.
この記事を読むと以下のようなことがわかる・できるようになります.
- 自作PCの作り方
- ケーブルのつなぎ方
この記事を読む前に
私が購入したパーツは以下の記事で紹介・解説しています.
以下で解説する組み立て方法は,そちらの記事で紹介したパーツを使用しているので同じPCを作りたいという方は以下の記事を先に読んでから読むことをお勧めします.
マザーボードにCPUを取り付ける
PCケースに付属していた説明書にはPCケースから取り掛かるように書いてあるのですが,先にマザーボードにCPUを取り付けました.
CPUは壊れやすく,一番慎重に行わなければいけない部分だと思うので最初に取り掛かりました.
まずはマザーボードを開封しました.
いろいろなケーブルや説明書などが入っています.
ケーブルなどはとりあえず必要ないので,どけておいてCPUを開封します.
CPU本体とCPUクーラー,説明書などが入っています.
これをマザーボードに取り付けます.
CPUを取り付けるために,赤く囲ってあるピンを一度押してから横にずらしてピンを持ち上げます.
このようにピンを外すことで,CPUのピンを差し込めるようになります.
CPUを差し込む向きには注意が必要です.間違えるとCPUの故障につながることもあります.
とはいっても,ちゃんと目印があるので気を付ければ初心者でも故障せずに組むことができます.
マザーボードの先ほどピンを押し上げた部分をよく見ると,三角形のマークがあります.
CPUのほうも裏返すと同じような三角形のマークが書いてあります.
CPUのピンを差し込むときはこのマークが合うようにマザーボードに差し込みます.
CPUを取り扱うときは静電気対策のためにゴム手袋をはめています.
差し込めたか心配な方は,CPUがずれないか横に押して確認してください.この時,CPUのピンが曲がらないようにそっとを押すようにしてください.
CPUを差し込めたら,先ほど押し上げたマザーボードのピンを下げてCPUをマザーボードに固定します.
CPUファンの取り付け
CPUを取り付けられたら,CPUファンを取り付けます.
CPUファンを取り付けるときはCPUファンとCPUの間にグリスを塗っておく必要があります.
グリスを塗っておかないと排熱がうまくいかず,CPUがオーバーヒートしてしまいます.
RyzenのCPUに付属しているCPUファンを使用する場合はグリスが最初から塗ってあるので,別途グリスを購入する必要はありませんが,ファンが付属していない場合や別でファンを用意したという方はグリスを塗るのを忘れないようにしてください.
また,付属して最初から塗ってあるグリスは性能が悪いのではないかという話もありますが,私は問題なく使用できているのでグリスをふき取って塗りなおすという作業はしなくてもいいように思います.
それでも心配な方はきれいにグリスをふき取ってから塗りなおすようにしてください.
以前まではグリスは全体に塗られていたようですが,現在は斑点状にグリスが塗られています.
初めて見たときはこれがグリスなのか不安になりましたが,不安になってグリスに触って確認するようなことはしないでください.
グリスに触れてグリスが乱れると,CPUの排熱性が下がるので気を付けてください.
私の場合はRyzenに付属していたファンを使用するのでマザーボードをいじる必要はありませんが,ほかにCPUファンを用意した方はCPUの両サイドに取り付けられているパーツを取り外さないといけないことがあります.
私の場合は付属していたファンをこのパーツに引っ掛けることで取り付けます.
先に赤く囲った部分にCPUのファンを引っ掛けます.画像の右上の黒いストッパーがついていないほうから引っ掛けます.
片側を引っ掛けたら反対側も引っ掛けます.
この時,少し引っ掛けづらくCPUがつぶれてしまいそうで心配になりますが,頑張って取り付けます.
両方引っ掛けることができたら,CPUファンについている黒いストッパーを反対側に倒して固定します.
このストッパーも非常に硬いですが,頑張ってストッパーを押し倒します.
最後にCPUファンについているケーブルをマザーボードに接続します.
このCPUファンは先ほどのケーブルを接続するだけで電源を入れると7色に光ります.
この光方を制御したり消したりしたい方はCPUに付属しているケーブルをCPUファンとマザーボードに接続する必要があります.
付属するケーブルは2本ありますがどちらか1方で大丈夫です.このケーブルを接続してLED制御ドライバーを使用することでLEDの光方を制御することができます.
私は特にいじる理由がなかったので,接続はしませんでした.
メモリの取り付け
メモリもケースに取り付ける前にマザーボードに取り付けてしまいます.
メモリは16GBのものを2枚取り付けるので,画像で示してあるようにファンから数えて2番目と4番目のところに取り付けます.
その際に,画像右側にある爪を右にスライドして外します.
爪を外したら,メモリの向きに注意してしっかりと差し込みます.
メモリの向きはファンに対して背を向けるようにして取り付けます.
取り付けをまっすぐにしないとピンが曲がって壊してしまうこともあるので気を付けてください.
マザーボードをケースに取り付ける
マザーボードにCPUファンの取り付けができたら,PCケースにマザーボードを取り付けます.
PCケースは「Define 7」というものを使用しました.
大きすぎて写真に収めることができなかったので,一部のみ載せておきます.
このケースのサイドパネルを外すとマザーボードを取り付けられる広いスペースがあります.
開くと右側にファンが取り付けられていて,その左側にマザーボードを取り付けられるネジ穴が用意されています.
今回使用するマザーボードはATXサイズなので,PCケースに書かれている「A」のマークのところにネジを通すことができます.
電源の取り付け
次に電源を取り付けます.
電源はケースに取り付ける前に配線を先に差し込んでおきます.
配線部分を見るといっぱいケーブルを挿せるところがあります.
まず,「6PIN SENSE」と書かれているケーブルを差し込みます.
ピンが多いほうを画像上野穴に差し込み,6ピンのほうを下のほうに差し込みます.
次に「8PIN CPU」と書かれたケーブルを2本用意します.片側は8ピンでもう片方は二股に分かれた4ピンのケーブルです.
このケーブルの二股に分かれていないほうを赤枠で囲まれたところに差し込みます.
次は「6+2PIN(PCI) EXPRESS」と書かれたケーブルを用意します.これはグラフィックボードと接続します.
こちらは先ほどの「8PIN CPU」よりも大きく二股に分かれています.
このケーブルの分かれていないほうを画像の赤枠のところに差し込みます.
次は「SATAケーブル」というものを接続します.
このケーブルはSSDやHDDに電源を供給するためのケーブルです.
このケーブルを電源の赤枠に差し込みます.
このようにケーブルを差し込むと最終的にこうなります.
ケーブルの差し込みができたら,ケースの下部にある電源取り付け位置に搭載します.
このネジが意外と硬くて手では取れないので注意してください.私はラジオペンチを使ってネジを外しました.
ケーブルはケースの左側から取り出します.
SSDとHDDの取り付け
次にメインメモリのSSDとサブメモリのHDDを取り付けます.
このようなトレーに取り付けます.
これをPCケースの左側にあるスロットに差し込みます.
スロットに差し込んだら先ほど電源に取り付けたSATAケーブルをSSDとHDDに差し込みます.
SSDをメインメモリとして使用するので,SATAケーブルの先端のコネクタをSSDに差し込みます.
電源からのSATAケーブルを取り付けてもSSDやHDDにはまだ接続できる場所があると思います.
そこにはマザーボードに付属しているSATAケーブルを差し込みます.そうすることでSSDやHDDとデータのやり取りをすることができるようになります.
ここまでの配線ができたら,トレーをケースに固定してSSD・HDDの取り付けは完了です.
マザーボードやPCケースの配線
GPUを取り付ける前に細かい配線を行います.
GPUを取り付けてしまうと,配線をするスペースが狭くなってしまうので先に配線をできるところはしてしまいます.
先ほど,SSDやHDDに接続したSATAケーブルの反対側の端子をマザーボードに接続します.
ケースに空いている穴にケーブルを通して,マザーボード側に回して,画像の赤枠で囲ったところに繋ぎます.
私は画像の一番左上の部分に接続しました.
電源に最初に接続した「6PIN SENSE」というケーブルをマザーボードに繋ぎます.
メモリの横にある所にケーブルを差し込みます.
画像では刺さっていませんが,すべてマザーボードに差し込みます.
次に「8PIN CPU」と書かれたケーブルをマザーボードに接続します.
このケーブルはマザーボードのUSBやHDMI接続端子がある部分の右上に差し込める端子があります.
ここには12ピンしかさせる場所がないので,二股に分かれているうちの一つはどこにも接続されないことになります.
ケーブルの向きが間違わないように穴の形が上下左右対称ではないので,刺さらなくても無理に押し込まずに向きをしっかり確認してから挿しこむようにしてください.
次はPCケースから出ているヶーブルとマザーボードを接続します.
まずはケースの前面から出ている青いケーブルを接続します.
このケーブルも向きを間違えると挿しこめないようにピンが1本入らないようになっているので注意してください.
同じくケースの前面から出ているUSBと書かれたケーブルを見つけます.
これはマザーボードの下側に用意されている画像の赤枠で囲ったコネクタに接続します.
上の画像をよく見ると金色のコネクタが入っている部分と入っていない部分があります.
金色のコネクタが入っている穴にマザーボードのピンがすべて入るような向きで接続してください.
今度はケース前面から「HD Audio」と書かれたケーブルを用意します.
このケーブルはマザーボードの左下のコネクタに接続します.
このケーブルも先ほどと同様に金色のコネクタがある穴にマザーボードのピンがすべて接続されるように差し込みます.
次は複数のケーブルがまとまったものを見つけます.
このケーブルの接続方法は説明書に書いてあります.
マザーボードの一番右下にあるコネクタに説明書に記載されている通りに接続していきます.
「RESET SW」,「POWER SW」,「POWER LED」の順に接続していきます.LEDのケーブルはプラスとマイナスに注意して接続します.
次にPCケースの前面と背面についているファンから伸びているケーブルを接続します.
これはケース上面にあるコネクタに接続します.
どちらに接続しても問題ないと思いますが,私は前面のケーブルを赤枠で囲ったコネクタの前面側に接続しました.
次にケース背面に伸びている「PWM cable」をケースの上面にあるコネクタに接続します.
先ほど接続したファンケーブルとは違うところにコネクタがあるので注意してください.
次に,このようなケーブルがあると思います.
このコネクタをよく見るとSATAケーブルと同じ形状をしています.
なので,これはSSDやHDDと接続したSATAケーブルに接続します.
接続されていないこのようなケーブルはマザーボードのメモリの右下にあるコネクタに接続します.
以上のような配線を行った結果,このようになります.
GPUの取り付け
最後にGPU(グラフィックボード)を取り付けます.
まずはグラフィックボードの取り付け位置を確認して,ケースの背面にある網を取り外します.
赤枠でかっこた部分にGPUが刺さるので,そこに合わせて網を取り外します.
GPUには最初,端子の部分にカバーがついているので,それを取り外します.
カバーを取り外したら,GPUをしっかりと差し込みます.
挿しこんだら,先ほど外した網に使用していたネジでGPUをしっかりと固定します.
GPUには電源に接続した「6+2PIN(PCI) EXPRESS」と書かれたケーブルの反対側を接続します.
最終的にPCケースの内部はこのようになります.
完成!電源を入れてみる
以上でPCの組み立ては終了です.
主電源を入れて,PC本体の電源を入れると…
このようにマザーボードとCPUファンが光りだします.
同時にファンが回転をすれば,問題なく軌道ができたと言えます.
この時,GPUのファンは回転しませんがご安心ください.
GPUによってはセミファンレスと呼ばれるものがあり,このようなGPUの場合はGPUが熱を持った時や使用しているときのみファンが回るようになっています.
まとめ
この記事ではRyzen 9やASROCK X570 Taichiなどを使用したPCの組み立て方を解説しました.
私は初めてPCの組み立てを行ったので,説明書と格闘しながらやって10時間くらいかかってしまいました...
撮影もしながらだったのでこれだけの時間がかかってしまいましたが,慣れてしまえばもっと短い時間でできると思います.
組み立てができて起動まで確認出来たら,あとはwindowsのインストールを行えば問題なく使用ができるようになります.
続けて読む
今回の内容でCPUなどが正常に動いていることが確認できたので,次回はメモリやSSDの認識ができているのかWindowsのインストール方法などを解説します.
次回の記事については現在準備中なので少々お待ちください.
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それでは最後まで読んでいただきありがとうございました.
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