みなさん,こんにちは
おかしょです.
このブログではレーダー探知機の作成過程を公開してきましたが,この記事が最後になります.
レーダー探知機のセンサーは最初は赤外線センサーを使用していたのですが,そのセンサーを超音波センサーに変更しました.ただ,サーボにセンサーを取り付けていなかったのでレーダー探知機と呼べるようなものではありませんでした.
そこで,レーダー探知機の機体を設計・製作しました.ここでは,機体の制作過程を報告します.
この記事を読むと以下のようなことがわかる・できるようになります.
- レーダー探知機の作り方
- 機体の設計図
- 3Dプリンターの使用例
この記事を読む前に
この記事は以下のセンサーを超音波センサーに変更した記事の続きとなります.
以下の記事をまだ読んでいない方は,そちらから読んでおくことをおすすめします.
機体の設計
機体を設計するためにFusion 360を使用しました.
設計を行うにあたって,以下のようなコンセプトを考えました.
できるだけコンパクトに
この程度です.
まず一つ目のセンサーなどを隠すためには,上からカバーのようなものをかぶせることで解決します.ただ,超音波センサーを使用するので,カバーには窓のようなものを付ける必要があります.
二つ目のコンパクトにするには,レーダー探知機で最も大きな部品はArduinoになるので,どうしても機体はArduinoよりも大きくなってしまいます.それでも,できるだけ小さくするためにサーボや超音波センサーをArduinoの上に取り付けられるようにします.
上記のようにして設計を行った結果,以下のようになりました.
機体の土台をこのように設計しました.
この部品の下にArduinoがすっぽりと入るようになっていて,パソコンとつなぐためのコードが通るように穴が空いています.
このマウントの裏にはArduinoを取り付けるための六角ナットが入る穴もあいています.
そして橋を渡すようにしてサーボを取り付けられるようにしています.
こちらはサーボに取り付けるマウントです.
サーボに付属しているマウントの上にこの部品を取り付けます.
先端に空いている穴には超音波センサーが取り付けられるようになっています.
この部品がカバーです.
このカバーにもArduinoとパソコンをつなぐためのケーブルが通る穴をあけています.
以上のような部品を設計して,3Dプリンターで出力します.
3Dプリンターでの出力結果
これまでの経験上,サポート材は枝形ではなくライン形の方がいいです.枝形だとサポート材をはがすのが困難なうえに,サポート材の上にフィラメントがうまく乗らないことや造形中にサポート材が折れてしまうことが多いです.
そのため,サポート材はライン形にするのがおすすめです.
ライン形にすることによって,上のような設計の部品も問題なく造形することができました.
造形してセンサーなどを搭載するとこのようになりました.設計した通りに部品を取り付けることができました.
レーダー探知機の動作確認
機体の設計ができたので,最後に動作確認をします.
プログラムは前回の記事と全く同じです.その結果が以下になります.
レーダー探知機の機体を3Dプリンターで作って動作確認しました. pic.twitter.com/bnf3Lkd5SO
— おかしょ (@okasho_engineer) January 9, 2021
まずは何もない状態で確認しました.結構ノイズがのっています.
前にものを置くとこんな感じです. pic.twitter.com/ellfeubnrS
— おかしょ (@okasho_engineer) January 9, 2021
探知機の前に何かがあるのはわかります.ただ,やはりノイズがひどいため正確な位置はわかりません.
また動画を見てもわかるように,先ほど設計したカバーを取り付けていません.カバーを取り付けると以下のようになります.
Arduinoやセンサーなどを隠すためにカバーも作ったのですが,寸法をぎりぎりに作りすぎたのでセンサーにカバーがかぶさってしまいました... pic.twitter.com/m6urzypZtF
— おかしょ (@okasho_engineer) January 9, 2021
ツイートにもあるように,寸法をぎりぎりに作りすぎた,もしくはセンサーが傾いて取り付けられてしまったためカバーにセンサーが干渉してしまい,正確に距離を測定することができていません.
赤外線センサーを使用したときと比べると,どちらかというと赤外線センサーの方がいいように感じます.赤外線センサーの結果は以下のようになっていました.
ちなみにレーダー探知機の目の前に物を置くとこんな感じです. #Processing #Arduino pic.twitter.com/xetWGJp4O2
— おかしょ (@okasho_engineer) September 10, 2020
まとめ
赤外線センサーの精度が悪かったので超音波センサーを試してみたのですが,どちらかというと超音波センサーの方が悪い結果となってしまいました.
何はともあれ,レーダー探知機の製作はこれで終了とします.
ここまでいろいろ試してきましたが,センサーの精度やデータの処理方法によってもっと完成度の高いレーダー探知機を作ることができると思います.
このプロジェクトを行ったことでProcessingのプログラムの書き方やセンサーをArduinoで使う方法を学べたので,完成度は低いですがやってみて良かったと思っています.
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それでは最後まで読んでいただきありがとうございました.
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