みなさん,こんにちは
おかしょです.
ノートPCやキーボードを立てて収納するノートPCスタンドを作成したので,その作業内容などを公開します.
似たようなものを作成したい方は参考にしてください.
この記事を読むと以下のようなことがわかる・できるようになります.
- ノートPCスタンドの作り方
- 3Dプリンターで作れるもの
この記事を読む前に
この記事は以下の設計編の続きになっています.
以下の記事をまだ読んでいない方はそちらを先に読んでおくことをおすすめします.
作成する方法
以前の記事でも言っていたように,パソコンを使用していない時に机の上をスッキリさせるためにノートPCやキーボード,マウスを立てたいと思いました.
しかし,そのようなスタンドが売られていなかったので自分で作ることにしました.
さて,実際に作る方法ですが
まず思い浮かんだのがダンボールで作る方法でした.
ダンボールなら加工もしやすいし,安く作れると思ったので「これは良い」と思いました.
しかし段ボールで作った場合,強度が気になりました.
それに,使用しているうちに壊れて,もう一度作り直さなければならなくなるかもしれません.
そこで,段ボールではなく強度も十分にあるものを作るにはどうしたら良いのかを考えた結果,3Dプリンターで作ることにしました.
以前,電子工作をするために購入した3Dプリンターがあったので,それを使って作成することにしました.
買ってから1ヶ月が経ちますが,まだ動かしたことがなかったのでちょうどいいと思いました.
私が購入した3DプリンターはFlashForgeの「Adventurer 3」というものです.
この3Dプリンターは金属の3Dプリントもできる「Adventurer 3X」というものもありますが,金属造形はする予定がないので「Adventurer 3」にしました.
3Dプリントをするために必要なこと
3Dプリンターで作成するには,いくつか準備をする必要があります.
まずは,作るものの設計をします.3Dプリンターでも使用できるように3次元CADを使って設計をします.
3次元CADで設計ができたら,データをstlというファイルに変換します.この変換を行うことで,FlashForgeが用意しているソフト「FlashPrint」でそのデータを使用することができます.
「FlashPrint」では3Dプリントを行う際の細かい設定をすることができます.「FlashPrint」で設定をして保存をするとgxというファイルで保存されます.
このデータを3Dプリンターにロードすることで,3Dプリントを行うことができます.
3Dプリントをしてみる
3Dプリンターにデータをロードするまでは問題なくできましたが,プリントするのに苦労をしました.
![](https://i0.wp.com/okasho-engineer.com/wp-content/uploads/2020/06/659da7b8d160d4e60103ec8146eaf024.jpg?resize=1024%2C576&ssl=1)
3Dプリントを開始すると
最初は順調に3Dプリントができているように見えました.
プリントが終了するまでに7時間以上かかると計算されていたので,ご飯を食べてから確認することにしました.
![](https://i0.wp.com/okasho-engineer.com/wp-content/uploads/2020/06/46553a5df3e3e216660072e7063803ec.jpg?resize=399%2C224&ssl=1)
3Dプリント開始から2時間ほどたって,確認してみると
どうやら,途中でプラットホームからはがれてしまったようです.
この分のフィラメントを無駄にしてしまったと思うとショックでした...
どうして失敗してしまったのか調べてみると,底面がプラットホームからはがれるのは当たり前のことで,はがれないようにするためにスティックのりをつける方が多いようです.
そこで,スティックのりを購入しました.
![](https://i0.wp.com/okasho-engineer.com/wp-content/uploads/2020/06/8f72dba148f3a3f7a65807e317a9f1ac.jpg?resize=284%2C505&ssl=1)
プラットホームにこれをぬりぬりし,再度3Dプリントに挑戦!
結果は...
![](https://i1.wp.com/okasho-engineer.com/wp-content/uploads/2020/06/996d63337bf869447573af443315e004-scaled.jpg?fit=1024%2C576&ssl=1)
こちらも同じようにはがれてしまいました.
そこで,もう一度原因について調べなおしました.
すると,ラフトがないとはがれることがよくあるという書き込みを見つけました.
このラフトについては知ってはいたのですが,あえてつけていませんでした.
ラフトというのは造形物の土台のことで,プラットホームからはがれにくくする役割があります.これはプラットホームと造形物が接地する面積が狭い場合には必要なもので,今回のようにプラットホームとの接地面積が大きい場合には必要ないと思ってラフトを無効化していました.
しかし,ダメもとでラフトをつけて3Dプリントをしてみることにしました.
![](https://i2.wp.com/okasho-engineer.com/wp-content/uploads/2020/06/41fc616302ffe56b58299b0b98641aa2-scaled.jpg?fit=1024%2C576&ssl=1)
ラフトを作ってから本体の造形に取り掛かるので,時間がラフトなしの時よりもかかります.
少し時間が経って確認してみると
![](https://i2.wp.com/okasho-engineer.com/wp-content/uploads/2020/06/3fa286f67fe727f5d5709216eb3e40af-scaled.jpg?fit=1024%2C576&ssl=1)
おや?
![](https://i2.wp.com/okasho-engineer.com/wp-content/uploads/2020/06/53b3a98283e69cfcdc7e8901bc5c3427-scaled.jpg?fit=1024%2C576&ssl=1)
あ,できてる...
うれしくて,いろいろな角度で写真を撮ってしまいました
ダメもとでしたが,プラットホームとの接地面積が広くてもラフトは必要なようです.
さらに調べていくと,プラットホームの温度が低すぎた可能性もあるかもしれません.
私の場合はラフトを付けただけで問題が解決しましたが,ラフトをつけても駄目だった場合はプラットホームの温度を調節するとうまくいくかもしれません.
何はともあれ,あとは完成を待つのみです.
そして...
![](https://i2.wp.com/okasho-engineer.com/wp-content/uploads/2020/06/b4283e23515cab96afe5c27f17ce6bb6-scaled.jpg?fit=1024%2C576&ssl=1)
できましたーー!!!
合計8時間以上かかって,ついに造形が完了しました.
ラフトはこんな感じでした.
![](https://i0.wp.com/okasho-engineer.com/wp-content/uploads/2020/06/b57bc0a560c3723586cbafbc01602358-scaled.jpg?fit=1024%2C576&ssl=1)
ラフトは取ろうと思っていたのですが,取らなくても問題なさそうなのでこのままにします.
最後に,ノートPCやキーボードが立てかけられるのかを確認します.
![](https://i0.wp.com/okasho-engineer.com/wp-content/uploads/2020/06/dd6b9b074e419e85a53b7410151cfd44-scaled.jpg?fit=1024%2C576&ssl=1)
設計通り,立てかけることができました.
これで,パソコンを使っていない時は机の上のスペースを確保できます.
今回はフィラメントの都合上,マウススタンドの作成はまだできていませんが,フィラメントが届き次第3Dプリントしていきたいと思います.
まとめ
![](https://i0.wp.com/okasho-engineer.com/wp-content/uploads/2020/07/c7887a92414f854a9067849a51b9bb02.jpg?resize=1024%2C575&ssl=1)
この記事では3Dプリンターを使用して,ノートPCスタンドの製作過程を報告しました.
3Dプリンターの扱いで少し手間取ってしまいましたが,無事にスタンドを完成させることができました.
しかし,フィラメントが最初に付属していたものを使用したため赤色でプリントされてしまいました.
このままでは私の部屋には合わないため,黒か紺色に塗装をしたいと思っています.
フィラメントはPLAを使用しているためABSのものよりも塗装はしにくいそうですが,できなくはないらしいのでやってみようと思います.
続けて読む
以下の記事ではマウススタンドの作成過程を報告しています.
是非続けて読んでみてください.
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それでは最後まで読んでいただきありがとうございました.
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