みなさん,こんにちは
おかしょです.
私はドローンの制御について研究をしているのですが
理系ではない友人などにこの話をすると,ドローンの認識が少し違っていたのでこの記事を書くことにしました.
みなさんもドローンだと思っているものが,ドローンだけどちょっと違うことに納得していただけると思うので,最後まで読んでいただけると幸いです.
この記事を読むと以下のようなことがわかる・できるようになります.
- ドローンとは何を指すのか
- 世間一般のドローン
- ドローンの種類
世間一般のドローン認識
ここ最近ドローンについてニュースがよく取り上げられています.
バラエティ番組などでもドローンを使った空撮映像が流れることが増えてきました.
今では,ドローンは個人で所有することも可能で,飛行許可さえとればだれでも簡単に空撮を楽しむことができるようになっています.
また,機体の重量が軽ければ,飛行許可をとらなくても空撮を行うこともできます.
おそらく,みなさんが思い浮かべるドローンというのはこのようなものだと思います.
ドローンとは
これは確かにドローンなのですが,厳密に言うとマルチコプター型ドローンです.
みなさんが思い浮かべる「ドローン」という機体は,マルチコプターと呼びます.
では,ドローンとは何なのかというと,ドローンとは無線で動く無人機の総称です.
つまり,車のように動くものも無人であればドローンです.
形が船のような形であっても,無人であればドローンです.
火星を探査している火星探査機も無人で動いているので,あれもドローンです.
ドローンというのは,空撮を行うようなそれを飛ぶものだけを指す言葉ではないのです.
さらに,空を飛ぶドローンにもさまざまな種類があります.
ここからは,ドローンの種類を説明していきます.
ドローンの種類
冒頭で,私はドローンの制御について研究をしていると言いましたが,学会などの発表では航空機を対象として研究発表をしています.
空を飛ぶことのできるドローンのことをUnmanned Aerial Vehicle (UAV)と呼びます.
まずは航空機型のドローンについて解説していきます.
マルチコプター
空を飛ぶドローンにもさまざまな種類があります.
まずは皆さんが真っ先に思い浮かべるであろうマルチコプターです.
マルチコプターというのは,複数のプロペラを持った機体のことを言いいます.
厳密に言うと,マルチコプターもプロペラの数によって分類わけができます.
上の画像のような4つのプロペラを持つ機体はクアッドコプターと言います.
もっとプロペラの数が多い機体もあり,その数に応じて名前が付けられています.
Fixed-Wing UAV
次に翼が固定されたFixed-Wing UAVです.
これは旅客機と同じ形をしているので,イメージがしやすいと思います.
このタイプの機体は,飛行速度が非常に速く,長距離の飛行も可能なため軍事用などで用いられています.
オーニソプター
これはあまりなじみがないと思いますが,羽ばたき機のことを言います.
羽ばたき機というのはその名の通り,鳥のように羽ばたいて飛ぶ機体です.
これについて研究をしたがる学生がたまにいるのですが,何のためにこのような機体が必要なのでしょうか.
娯楽以外に思い当たりません.
わかる方がいらっしゃったら,コメントお待ちしております.
ローバー
ここからは航空機ではないのですが,ローバーも立派なドローンです.
ローバーというのは,車のように走る無人機のことです.
よく利用されるシーンとしては,月面探査ローバーがあります.
月面などの天体に人を送って探査をするのは,非常に危険を伴うので,ローバーが利用されます.
先程も言いましたが,月面だけではなく稼いでもローバーは活躍していて,様々な発見をもたらしています.
まとめ
この記事ではドローンとは何か?について解説してきました.
いかがだったでしょうか,多くの方がドローンの認識が間違っていたと思います.
それもそのはずです.
ニュースでもマルチコプターとは言わずに,ドローンと言ってしまっているのですから
勘違いをしても仕方がありません.
私も同じように勘違いをしていたのですが,研究室の教授に間違いを指摘されて知りました.
まぁ,普通に話をするうえではドローンでも間違いはありませんが
私のように研究で話をするときには注意をして話すと良いでしょう.
また,この記事で紹介したドローンがすべてのドローンではありません.
世の中にはたくさんの種類のドローンがあり,そのすべてを紹介するのは不可能なので,この記事では私の研究室で扱っているドローンの種類を紹介させていただきました.
続けて読む
このブログでは様々なドローンの開発を行っています.
開発を終えたものや開発中のものを以下の記事でまとめているので,興味のある方は見てみてください.
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それでは最後まで読んでいただきありがとうございました.
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