みなさん,こんにちは
おかしょです.
このブログでは,制御工学やProcessingに関する記事の他に電子工作についても解説した記事を公開しています.
電子工作では部品の作成を一部,3Dプリンターで行っています.
最近は3Dプリンターが安くなっていて個人でも持っている人がかなり増えてきました.
安くなったとは言っても,Adventurer 3は7万円弱しました.
そんな3Dプリンターですが,操作方法は非常に簡単です.
ただ,久しぶりに触ると操作方法を忘れてしまうので備忘録として,造形するまでの手順を記録しておきます.
この記事を読むと以下のようなことがわかる・できるようになります.
- Fusion 360でSTLデータを出力する方法
- Adventurer 3で造形をする方法
この記事を読む前に
ここでは,すでに作りたいものの設計は済んでいるとして3DプリンターのAdventurer 3での造形方法について解説します.
そもそも設計をどのようにしてやるのかを知りたい方は以下の記事で設計をするうえで考えたことなどを説明しているので参考にしてください.
Fusion 360のCADデータをSTLで出力する
Fusion 360のデータを3Dプリントするには,3Dプリンターで読み込めるデータ形式に変換する必要があります.
そのためにはスライスソフトと呼ばれるものが必要で,そのスライスソフトが読み込めるデータ形式をまずは準備します.
スライスソフトが読み込めるデータ形式というのがSTLです.
Fusion 360のデータをSTLデータとして保存するには,左上に表示されている「ファイル」をクリックします.
ドロップダウンしたメニューから「3Dプリント」をクリック
すると,出てくるウィンドウで「3Dプリント ユーティリティに送信」にチェックが付いているので,そのチェックを外します.
このままではモデルの選択がまだされていないので,設計したモデルのてきとうなところをクリックして選択します.
モデルを選択すると,ウィンドウの下に表示されている「OK」がクリックできるようになるので,「OK」をクリックして保存先を選択して名前を付けて保存します.
これでSTLデータの保存は完了です.
スライスソフト「Flash Print」で造形データを作成
STLのデータの準備ができたら,スライスソフトの「Flash Print」で造形の設定をしていきます.
まずは先ほど保存したSTLデータを読み込みます.
「Flash Print」の画面上に表示されている「ロード」をクリックします.
「ロード」をクリックすると,右のようなウィンドウが表示される場合があります.
これは設計時点の座標軸とFlash Printの座標軸が対応していないことによって生じます.
このウィンドウが表示されたら「はい」をクリックすれば,自動的にプラットフォーム上にモデルが移動されるので「はい」をクリックしましょう.
次はモデルをどのような向きで造形するのかを決めていきます.
画面左にはモデルを移動させるためのメニューが用意されています.
真ん中の「回転」をクリックすると,モデルを任意の軸周りに回転させることができます.
「ダブルクリック面を床にセット」の□にチャックをいれると,ダブルクリックした面が左のようにプラットフォームに接地することができます.
これを使えば,簡単にモデルの向きを決定できるので便利です.
一番上の参照をクリックすると,視点の変更ができます.
左にあるようにボタンを押しても視点の変更ができますし,SHIFTキーを押しながら左クリックをしてカーソルをずらすことでも視点を変更することができます.
モデルの位置をずらすには「移動」をクリックします.
複数の部品を同時にプリントするときは部品同士が干渉しないように調整する必要があります.
Adventurer 3は積層型の3Dプリンターなので,プラットフォームから部品が浮いてしまっている場合はサポート材を追加して支える必要があります.
画面上部に表示されている「サポート材」をクリックすると,左のようなウィンドウが表示されます.
このウィンドウではサポート材の直径などを調整することができます.
サポートするものによって,これらの値を設定します.
サポート材の設定ができたら「OK」をクリックして,画面上部に表示されている「スライス」をクリックします.
すると,左のようなウィンドウが表示されます.
ここでは,使用する樹脂の素材やサポート材の有無,ラフトの有無を設定できます.
ラフトというのは,プリントしている部品がプラットフォームからはがれてしまうのを防ぐために作成する土台のようなものです.
私の経験上,ラフトは絶対に必要だと思います.
さらに,「その他のオプション」をクリックすれば,プリントスピードや温度の設定ができるので,対応していない樹脂の造形も調整次第ではできます.
設定が完了したら「OK」をクリックして保存します.
少し待つと,造形後のイメージが表示されます.
画面左にバーが表示され,そのバーをクリックしたままカーソルを上下に動かすと,造形の流れが確認できます.
Adventurer 3で造形をする
Flash Printで作成したデータをUSBに保存します.
作製したデータは「name.gx」のような形式で保存されています.
Adventurer 3ではWi-fiを使ってデータを写すこともできるのですが,私はUSBを使ってデータを写しています.
USBにデータをコピーしたら,Adventurer 3を起動します.
起動したらUSBをAdventure 3に差し込み,タッチパネルの「プリント」をタップします.
差し込んだUSBメモリを選択し,造形したいデータの右に表示されている再生マークをタップするとぞうけいが開始します.
まとめ
この記事ではFusion 360で作成したCADデータを3DプリンターのAdventurer 3を使って造形する手順を解説しました.
Adventurer 3を持っていて,使い方を忘れてしまったという方は参考にしてください.
もっと細かい設定を行えばより精度の高いものをプリントできると思いますが,特にいじらなくても十分な精度で造形ができると思います.
続けて読む
私が3Dプリンターで作成したものを知りたい方は以下の記事を読んでみてください.
机の上をスッキリさせるために作成したノートPCスタンドについて書かれています.
Twitterでは記事の更新情報や活動の進捗などをつぶやいているのでフォローしていただけると幸いです.
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました.
コメント